INFOMATION

オンライン・キャットサポート開催報告

オンラインキャットサポート開催報告

1月のオンラインイベント「猫の日常ケア&よろず相談会」にご参加頂いた飼い主さまから個別にご相談を頂きました。

このオンライン勉強会にご参加頂いた皆様には、プレゼントをご用意させて頂いているのですが、そちらを早速ご利用頂きました♪

はい!勉強会にご参加頂いた方には1回分の無料相談をプレゼントさせて頂いております。

今回のご相談内容は猫ちゃんの体調不良について。

昨年末から動物病院に時々行っているけれども、原因が特定できないし、体調もあまりよくなっていないようだ。
という内容でした。

そこでまず、その猫ちゃんについて、現在の状態を具体的にイメージできるようたくさんの質問をさせて頂きました。

質問内容は、例えば、
年齢、性別、体重、食欲、排せつ状態、直近の体重の変化、尿の状態、性格、他の猫との相性、生活環境、現在食べているフード、病院診察時の検査結果、獣医さんの見解、出された薬、これまでの病歴などなど。

思いつく限り、関連している可能性のあることを細かくヒアリングさせて頂きます。

今回特に気になっている症状として、

・どことなく元気がない
・お水をよく飲む
・痩せてきた
・目ヤニ・鼻水が長引いている


これに加えて獣医さんの診察では「腸にガスがかなり溜まっている」とのことでした。

血液検査の結果ではBUNがやや基準値を上回っていて、リンとカリウムの数値も若干高めだったそうです。

これらのことから、まず関連している臓器として挙げられるのは、小腸、そして腎臓。他にもありますが、とりあえず、メインはこの二つの臓器です。

診察後、抗生物質を処方されたそうですが、これは目ヤニと鼻水を治すために出されたそうです。

これらのことを伺って、だんだんこれがその原因かな?と思える点が見えてきました。

まず、腎臓の数値については、猫ちゃんの年齢を考えて(13歳)、ある意味年齢的なものもありますので、今の段階ではそれほど気にしなくてもいいかなと思いました。

猫ちゃんにとってつらいのはお腹のガスと、なかなか治らない目ヤニと鼻水

抗生物質を出されたのは、目ヤニと鼻水を抑えるためだったそうですが、投薬しても目に見える変化はなかったとのこと。
ということは、一見、風邪症状のように思えるこの症状の原因は他からきているということも考えられます。

ここで考えられるのはウイルス(ヘルペスウイルスやカリシウイルスです)。どちらであっても、身体の免疫が落ちてくると症状が出てきやすくなります。免疫といえば、そう「小腸」が関係しています。

そしてお腹のガス。
これについては腸がうまく動いていなかったり(運動不足や冷えが原因)、ガスを発生させてしまうものを必要以上に摂っていることが原因なのでは?と考えました。

この時チェックするのは普段食べているものの内容や、飲ませている薬とサプリメント、そして運動量と身体の冷えです。

この13歳の猫ちゃんは、グレインフリーのフードを食べていました。猫は肉食なので近頃はグレインフリーのフードが大流行りしていますが、やはりメーカーの宣伝文句を鵜呑みにせず、猫ちゃんの体調や年齢に合わせたフード選びがポイントになってくるのです。

グレインフリーのフードは総じてタンパク質や脂質の割合が高くなっています。これらの栄養素は身体を作ったりエネルギー源になる成分ですので、欠かせない栄養素なのですが、過剰に摂ると消化の結果として悪玉菌が増えたりするのです。また過剰な栄養素は、肝臓の負担にもなります。

もう一つ、見過ごしがちなのが抗生物質です。
このお薬は、適量を適切な期間に限って飲ませないと体内の良い菌を殺してしまうことになります。ダラダラといつまでも飲ませるお薬ではありません!

上記のことから、猫ちゃんの小腸で悪玉菌が大活躍?してガスを発生させているのでは?と考えました。また小腸の調子が良くないので、目ヤニ・鼻水の症状もなかなか改善しない。

という考察の元、飼い主さんに大きく5つのことをお伝えしました。
どれも簡単な自宅ですぐにできる難しくないケアばかりです。


これらをやって頂くことで、間接的に腎臓への負担も軽くなっていくのではないかと考えました。体の器官はすべて繋がっていますからね。

私が自分自身の飼い猫の病気のケアや看取りの経験を通して痛感したことは、継続可能なできるだけシンプルなケアの重要性です。気合を入れてケアするのも大事なのですが、そうすると飼い主さんが消耗してしまうのです。
消耗すると飼い主さんの心も弱ってしまいます。それは避けたい。

何故なら、飼い主さんの心身の状態をペット達は敏感に察知してしまうからです。

猫は食べ物の好みも犬に比べるとかなり厳しいので、そう簡単に手作り食に切り替えたりすることができません。そんな中でもできることはあります。
そんなことを今回伝えさせて頂きました。

下記はご相談を頂いたお客様のご感想です。

今日は、ペットシッターさんに猫の健康相談をZOOMでしていただきました。病院だけではわからないことや飼い主だからできるケアなど、大変勉強になりました。

病気を全体的にとらえることや頑張りすぎず続けられるお世話や接し方など、具体的ですぐにできそうなご助言や情報をいただいて大変ありがとうございました。少しずつでも実行して続けて行こうと思っています。

猫ちゃんの状態が少しずつでも良くなることを願っています。(^.^)

+2

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です