現ホームページをつくったのはコロナ禍の頃でした。

開業以来15年以上使っていた旧サイトがスマホ表示に対応していなかったことと、もういい加減ホームページをリニューアルしなくてはと考えていたからです。

コロナが落ち着くと現場業務がまた慌ただしくなり、ホームページは必要最低限の更新をなんとかやっている状態で、あっという間に5年以上経過。

時が流れる中で、私がやりたいこと、伝えたいことなどもかなり変わってきていました。

そこで一念発起し、ここしばらくは空き時間のほぼ全てをホームページの手直しに使っていました。

その中で私なりに気付き、考えたことを書いてみようと思います。

AIと向き合う中で見えてきたこと

この時代、AIを使わないという選択肢はありません。 

当然のように今回もいくつものAIを使ってきました。 
文章を書いたり、デザインを考えたり、SEO対策について相談したり。

同じテーマを投げかけても、AIによって返ってくる答えには個性があります。 
論理的なもの。 慎重なもの。 発想が豊かなもの。

それぞれ得意分野があり、同じ「AI」とひと括りにはできないことも改めて実感しました。

ただ、一つ気付いたことがあります。 

これはすべてのAIにいえることですが、 AIは、多くの場合「成功率の高い方向」へ導こうとします。 

・ホームページなら王道の導線
・読みやすい文章。
・SEOで評価されやすい構成

それは当然間違いではありません。 
間違いどころか、かなり洗練された正攻法です。 

多くの人にとっては、その方向へ進む方が成果は出やすいでしょうし、独立開業を考えている人にはとても頼りになる相棒となります。

「正解」と「違和感」の間で

ところが、私は何度も立ち止まりました。 

初めは言われるがまま作業を進めるのですが、途中で 「何か違う。」 と、違和感を覚えることが度々あったのです。

最初はAIに対する違和感かと思っていました。
でも、違いました。

違和感を掘り下げていくと、
 
「私の望む方向性とズレていないか?」
「私は本当は何を伝えたいのか?」 
「なぜ、このホームページを手直ししているのか?」

という、自分自身への問いになっていたのです。


AIは一般解を提示してくれます。 

けれど、私が作りたいものは、一般解だけでは表現できませんでした。

・現場で見てきたこと
・動物たちから教えてもらったこと
・飼い主さんとの時間の中で積み重ねてきた感覚。

そういうものまで含めて表現し、形にしたい。

だから、「こちらの方が一般的且つ、適切ですよ」と提案されても、自分の中でが引っ掛かることがありました。 

その感覚は、私にとって無視したくないものだったのです。



一番もめたのは、トップページの導線でした。

AIは「ここは削って、こっちに誘導した方が成果が出やすい」と、筋の通った理由つきで提案してきます。

データ的にはきっと正しいのでしょう。

でも私は「いや、これも見せたいし、これがなければ意味がない!」と譲らない。
「なぜなら」を何度も説明して、それでもまた最適解を提示されて、また「でも」と返す

そんなやりとりを、ため息をつきながら何度も繰り返しました。(笑)

最適解がAだとしても、私はAもBも表現したかったんです。

譲れない、一緒に考えて!と食い下がりました。(笑)

AIは答えではなく、自分を映す鏡

AIは便利です。 これからも間違いなく積極的に使います。 

でも、正解を得るための道具ではなく、自分の考えを確かめるための相手として付き合う方が、私には合っているようです。

AIは答えを持っている存在というより、自分の思考を映す鏡なのかもしれません。
今回それをほぼ確信しました。

面白いのは、AIに否定されたから考え込んだわけではないということです。 
むしろ、肯定されている時ほど、自分に問い直していました。 

「本当にこれでいいのだろうか。」 

その問いを繰り返すうちに、自分自身のコンセプトが少しずつ磨かれていったように感じられました。

私は本当にこれをやりたいのだなと。

鏡に映ったものを見て、「本当にこれが自分のやりたいことなのか」と問い直す。 
今回のホームページ作りの収穫は、実はその時間にこそあったのかもしれません。

あいまいさの中に、自分の輪郭がある 

人は本来あいまいで、多面的な存在です。 

でも時代的にひとつの正答を求めるよう、無自覚に方向づけられているように私には見えます。 
あいまいさや揺らぎの中に創造性があって、個性もある。そしてそれは固定されず常に変化している。 

個性とは固まったものではなく、ボンヤリした輪郭でしかない。
おぼろ気なものというのが本質なのでは?だから人は揺れるのでは?と。

色付けされてしまうと、その色に染まりきれない場合、人は違和感を感じるようにできているのだと思います。

これは、私が長年現場でやってきたことと同じです。 
動物や飼い主さんを前にした時も、私は「一般的にはこうです」という一般解を渡すことはほぼしなくなりました。

目の前の一匹、一組ごとに、違和感やズレを丁寧に拾いながら、その子や、その人固有の形を一緒に探っていく。
効率や正答から外れたところに、本当に必要なものが隠れていることを、現場は何度も教えてくれました。

AIと向き合う時間の中で磨かれていったのも、結局は同じ感覚でした。 

一般解に頼らず、自分の輪郭を確かめ続けること。 

それは対AIに限った話ではなく、私が仕事でずっとやってきたことそのものだったのだと、今回改めて気づかされた、ここ数週間の出来事でした。


おまけ←ポチっと


今回の記事のアイキャッチ、ChatGPTに作ってもらったのですが、注目してもらいたい点があります。
画像内のノートの中に、「Aもいいけど、Bも反映したい。何ならCも加えたい」の文言、壁打ちの際にやり取りした私のテキストを反映してくれているのです。(笑)
技が細かすぎて笑えると同時にかなり感動してしまいました。

こんな技を見せられると、先々たいていのことはAIがやることになるのだろうなと思わずにいられませんでした。






ABOUT ME
西山 早苗
約12年間の会社員経験を経て、2003年に福岡市東区にてペットシッターMojo Mojoを開業。気づけば、地域で最も長く続くペットシッターの一つになりました。 23年間のシッター業務、保護活動、そしてトータル30匹を超える飼い猫たちとの日常を通して感じたこと——看取りや介護、動物たちの心身の健康、飼い主さんとの関わりで気づきを得ました。 長年の現場経験をベースに、時代の変化も取り入れながら、飼い主の皆さまのお役に立てるよう日々取り組んでいます。